約 3,400,990 件
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/1310.html
【ゲーム】慟哭そして・・・ 【作者名】レゲパン 【完成度】完結(08/05/04) 【動画数】11+18 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/6359889 【備考】初回プレイでは真相が明らかにならないので続けて真相解明編を見ることをオススメする。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1289.html
Top 創発発のキャラクター総合 白亜記 全島会議終了。そして…… 全島会議終了。そして…… 人気の少ない道を二人の兵士が歩いている。 こうなったのも西の村が意味のわからぬことを言ったせいなのだ。 しかし愚痴を垂れても仕方あるまいと今日起きたどうでもいいことを話しながら巡回をしていた。 「あ、や、これは巡回お疲れ様です」 その二人に声を掛ける影が一つ。役所から自衛団に送られた監視人の補佐官であった。 兵士は敬礼を返す。心なしか補佐官の顔が赤いことに気づいた。 「いや、これは失礼。この先で少々ですね。ええ。あ、そうですね。これをどうぞ」 補佐官は懐から貨幣を取り出し二人に差し出す。 「これでですね。まぁお酒でもですね。ええ、飲んでください。この先は私がいるから、ええ大丈夫ですよ」 兵士はこれはしめたと感謝の言葉と共に直立不動の敬礼を行い、来た道を戻った。 西の村と隊商に招かれて飲んでいるのだろう。そう兵士たちは考えたのだ。 無論、その答えは外れていない。 だがそれは半分の回答でしかなかった。 なんだかんだと気を揉んだ全島会議が本日を持って終了となった。 物資のやり取りや各町村の連携、対応など多岐に渡る項目が決まった。 その中でも町にとって最も大きいのは他の町村からの移民受け入れをするというものだった。 魔物の脅威は減少したもののなくなったということはない。 特に小規模の村では防衛設備も乏しく、襲撃があるたびに被害が大きい。 そこで村の住民を丸ごとこの町が受け入れようという話になったのだ。 「名簿を見るだけでも結構な人数になるけどそんなに空き家あるのかな」 「そのくらいは結構余裕じゃないかな」 本部に戻り、だらけようとする亀と一緒にいつもの報告をする。 「ええ、この町は少々無計画に家屋を増やしすぎたせいで空き家は結構あるんですよ」 「だからこんなに入り組んでいるのか……。でもまぁこの辺は役所の仕事になるかな」 ソーニャは持っていた名簿を机の上に置き、伸びをする。 「しっかし七日間も続くなんてね。明日は宴会だっけ?」 「そういえばんなこと言ってたな。俺は酒が飲めるならなんでもいいんだが」 椅子に座って腐っていたビゼンが宴会という言葉に反応する。 会議が終わり、各代表が帰る前に宴会をすると知らされたのは今日の会議終了後だった。 町長が閉めの言葉の後に「それでは明日は宴会を予定していますのでどうぞ楽しんでいってください」 と言い出した時は思わずえっとなったがそんな反応をしたのはソーニャぐらいで 他の人間は楽しそうに飲むかー飲むかーと話していた。酒好きどもめ。 「場所は噴水広場だっけか。また宿直がかわいそうな行事だ」 「なら代わってあげればいい。僕はいやだけどね」 冷たい言葉だ。これでも上に立つ人間なのだろうか。正直ソーニャもあまり代わる気はないが。 「まぁ楽しめるときに楽しまないとな」 「そうですね。明日にはもしかしたら酒も飲めない体になってるかもしれませんしね」 「ロゼッタ、そういうのはやめてくれ」 そして当日。 この町の町長の言葉から宴会は始まり一時間も経った頃には最早酒の海にいるのではないかと 錯覚するような世界を目の当りにすることとなった。 各代表だけではなく町民も参加しているせいで規模は想像を遥かに越え あちらで歌を歌う者あれば、あちらでひたすら酒を飲む者もいるし あちらで踊る者あれば、あちらで喧嘩している者もいる。 ソーニャの仕事はそんな人間の仲介役だ。正気の人間は宴会では最後に損をする。 この騒ぎの最中、数人の人間が抜け出しても誰も気づかなかった。 彼らは正門へと向かい、外の丘へ歩き出した。 普段ならば外に出る理由を尋ねるが今回はその中に町長と補佐官がいたため問われることもない。 少し離れたところにある丘で町を見下ろす一行。 「名残惜しいですか? 町長」 西の村の長が尋ねる。彼の手には魔術師の杖が握られていた。 「少々勿体無い気がする。ただそれだけだ」 「そうですか。ご協力感謝します」 「契約は守ってもらうぞ……。北の国よ」 空には少し欠けた月が昇っていた。 会議開催中 死者たちの夜 白亜記まとめに戻る
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/1744.html
熊の仮面をつけた人物「ヒュォォーーー………(暗い夜道から風とともに現れる) 」 レインド「……(スっとリンゴを降ろす)……ミシェル、またあったな…(仮面をかけた人物に) 」 熊の仮面をつけた人物→ミシェル「(仮面をゆっくりと外す)……ああ、また、だね。キミも夜の散歩か何かかな? 」 レインド「そんなんじゃないさ…ただ……月が紅いな…ってよ…(闇夜に紅く光る月を見てリンゴをかじる) 」 ミシェル「月が紅い…?……ああ、そうだね。キミの命日を飾るのにもってこいだね…。(月を見上げると同時に右手に刃を握る) 」 レインド「……一応予め言っておくよ…俺はまだお前と”も”友達だよ…(スッとライトセイバー化したクロリアーを抜剣し、片手に持っていたリンゴを握りつぶす) 」 奏「 ………(ミシェル達を見ていて) 」 ミシェル「――――――――ブワサッ…シュッ!!(ローブを巻き上げ、爆発的な脚力でレインドに向かって駆け出す) 」 レインド「ヅンッ!(同じく爆発的な脚力で、ついていた地面にクレーターが出来る勢いで駆け出し、ミシェルにクロリアーを振りかざす) 」 ミシェル「――――ッ(刃で受け止めようと試みるが、流石にクロリアーを受け止める事は出来ずに刃は折れ、ローブが切り裂かれる)……ボクにはキミたちの絶望が必要だ。チャキンッ……シュンッ!(日本刀を取り出し、再び駆け出す) 」 レインド「ブオンブオンブオン…(光線的な音がクロリアーから鳴り続ける)絶望か……そんなに欲しいならくれてやる……だが、その前に俺から、お前への四重奏(カルテット)を贈ろう!(駆け出して来たミシェルに蹴りをいれる) 」 ミシェル「ありがとう、でも結構だよ。(いつの間にか背後に移動していて背中を一閃) 」 奏「 ………(懐からパイナップルを取り出して じっと見つめ) 」 クレッペ「(レインド達を眺めながら、小刀を研いでいる) …ブツブツ 」 レインド「なっ!?(気を探りとって瞬間移動で間一髪避ける)こ、こいつ…速さはモララーと同等かもしれない…!(クロリアーを両手で握り構える) 」 ミシェル「(両手を前に突きだし、猫背になってふらふらし始める)………黒帝…。(某神族が使用していた技を発動し、姿が一瞬にして消える) 」 俊「(走ってくる)レインド・・・ゼェゼェ・・・俺も・・・ゼェゼェ加勢すべきか?・・・ゼェゼェ。(バテてる) 」 龍翔「クレアさんも大注目の戦いだ…見とかないとどやされちまうよ(冷汗をかきつつレインドとミシェルの戦いを見てる) 」 レインド「くっ…瞬間移動を多様できないのが難点だな……(ギュッと柄を持ち、歯を食いしばる)……(目を閉じ、精神統一) この戦い、俺に任せてくれ…… 」 ……ズシャッ…!(レインドの周辺にある大木に切り傷ができる) 俊「わかった・・・ゼェゼェ、ただし・・・無茶はすんな・・・ゼェゼェ、無理だと感じたら・・・ゼェゼェ・・・交代する・・・ゼェゼェ。(超バテてる) 」 ……ズシャッ!!……ズシャッ、シャッ!!(レインドの周辺であらゆる物が無差別に斬り裂かれていく) ミシェル「――――――(0.1秒の世界でレインドの周辺を移動している。それも日本刀を振り回しながら) 」 クレッペ「…誰も、介入は許されない、か…あの方の戦い… 」 龍翔「ダッ(斬り裂かれてる周辺からダッシュで逃げる)無理無理死ぬ死ぬ絶対死ぬ 」 レインド「……ピクリ!(気を感じ取ったか、真後ろに逆袈裟斬り) 」 奏「 ………(涙を必死に堪えているような様子で 二人の戦いをただただ見続けている…) 」 ミシェル「―――――!つあっ…!(切り裂かれると同時に姿を現す) 」 龍翔「俺はなんの力もないただの人間なんですよ…いくらクレアさんの頼みでもこれは…!(戦いをちらちらと見て) 」 レインド「…ミシェル…ミィィィシェェェェェルーーーーーー!(ミシェルの名を叫びながらクロリアーを上に構えて駆け出す) 」 フィリア「……(ミシェル達の戦いを観る) 」 ミシェル「チィッ…本当、つくづく思い知らされるよ、キミにはああぁぁッ!!(こちらも駆け出すが……) 」 黒髪の青年「――――――!!(何者かがレインドとミシェルの間に割り込む) 」 レインド「――ッ!?(クロリアーと同時に体の動きをピタリと止める) 」 ミシェル「――――!(青年を見て足を止める) 」 黒髪の青年「盛り上がっているところ申し訳ないけど………ゲームはもう終わりだ。ね…?(ミシェルに) 」 ミシェル「……誰。邪魔なんだけど…。 」 レインド「……(クロリアーはとめているものの、構えたまま) 」 黒髪の青年「……。(やれやれとでも言いたげそうな顔で俯き、その瞬間、ミシェルの顔面を思いっきり殴りつける) 」 ミシェル「な――――あぐっ…!?(吹っ飛ぶ) 」 黒髪の青年→ミシェル「(ポケットからピエロ帽子を抜き出して頭に被る)……ボクが誰かって?…ボクはミシェル、この世界にたった一人しかいない――――ミシェル・ザ・ノンボーレだ。 」 レインド「…おかえり…友よ…(クロリアーを降ろし、空気を一斬りしてクロリアーを消す) 」 ミシェル「あいてて……やっぱ無理しない方がよかったかな…。(左手に包帯を巻いている)ああ、ただいま…♪ 」 ミシェル(?)「―――――――ッ!!? 」 奏「……!! (ミシェル以下略を見て) 」 ミシェル「 ハハッ…♪何をそんなに驚いているのかな?うん?………。(もう一人のミシェルを見つめ) 」 ディーヴ「 あれ、ミシェルが二人もいる………ってかなで、あんたらしくないわよ、どうしたの? 」 フィリア「 あれは……真なる神、天空神ミシェル…!?(驚く) 」 ミシェル(?)「そんな……な、何で……。(唖然) 」 奏 「 ……あたしらしい……… あたしらしいって…なんなの………(ディーヴに) 」 レインド「…まぁ…俺は最初から気づいてたぞ!ミシェルがこんなやつな訳ないしな!(← 」 クレッペ「わけが、わけがわからんぞぉ! 」 ミシェル(?)「……!い、いや…違うね。キミは偽物だ。何者かが創り出した、真っ赤な偽物…レプリカのようなものだ…!!ボクがミシェルだ…!! 」 ディーヴ「 何がなんだか状況が理解できないけど、ミシェルはミシェルよっ!キャー!ミシェルサーン!! ・・・・えっとねー・・(汗)(かなでの反応に困ってしまう) 」 龍翔「アレは偽物だったか…これだけ報告できれば怒られないだろ どうにでも治せるようには出来ると思いますけどね…なんせこの世界は常識が無いからなァ…(溜息をつく) 」 奏「 …っ……(ミシェル?を見ながら 拳が強く握り締められていて震えている) 」 ミシェル「うんにゃ、キミはボクなんかじゃない。ボクは……ボクしかいない。いい加減、本性を現したらどうだい…? 」 レインド「往生際は悪い方…か…フフフ 」 浦橋龍助「どういうことだ・・・・ミシェルが二人だと!?・・・・。俺の親友(キルビス)を怪我させやがって・・・・ 」 ミシェル(?)「………はぁ…残念です。実に残念です。…後もう少しだったのに……残念です。ブワサッ!!(ローブを空にへと脱ぎ捨てる) 」 ミシェル(?)→アバラ「(ローブを脱ぎだすと、そこに立っていたのは……まさかの人物だった)…お久しぶりです、ミシェルさん、レインドさん。 」 レインド「…(予想はなにげなく的中か……だが性格等も全てまねるなんて…やるな…) 」 奏「………?(アバラを見て) 」 ミシェル「 ―――――!……そうか、キミ……だったんだね…。(表情一つ変えず) 」 アバラ「どうです?私の演技もなかなかの物でありましたでしょう。今度は口調も性格も、そっくりそのまま真似させていただきました。誠に申し訳ござ―――――ッ!?(突如殴られる) 」 フィリア「 ……!?……嘘でしょう?貴方は………(アバラに近づき) 」 ディーヴ「 えっとー、あたしが居なかった間に何が起きたの?(キョロキョロ) 」 奏「……?(みんなの反応を窺って) ………? 」 レインド「うぉー…いったそ… 」 アバラ「ははは……かっこ悪いところを、見られましたね…。(仰向けに倒れてフィリアに) 」 ミシェル「 (アバラの顔面を二度も殴った)……そんなことはどうだっていい…。許せないのは、皆を巻き込んだ事だよ…っ!! 」 奏「 ……誰…?(アバラを見てレインド達に) 」 アバラ「ああ、あれですか…。あれに関しては本当に申し分ないです。キルビスさんやレインドさんを殺して、絶望エネルギーを集めてくるという仕事を受けていたもので…。 」 レインド「…(腕組みをして様子をうかがう)殴られて当然か?俺もキルビス刺したことには腹立ててるからな… 」 フィリア「 (アバラに手を差し出し)………今からでも、きっとやり直せる筈です……(アバラに) 」 クレッペ「え、ええと…あれが確か…名の神… 」 ミシェル「 ……誰の差金だい?……T.T.か…? 」 アバラ「(起き上がる)……。(しかしそんなフィリアには目もくれず、ただ俯いたままだった) 」 牛の仮面をつけた人物「―――――ボクさ。(ミシェルたちに) 」 レインド「…おんや…この前の…(仮面に体を向ける) 」 ミシェル「 ……!(仮面の人を見る) 」 アバラ「ハッ……!(牛の仮面をつけた人物を見て) 」 フィリア「 ……。(無言) ……え?(牛をつけた人物を見る) 」 牛の仮面をつけた人物→ベガ「……そう、アバラ君をキミになりすませ、事件を起こさせたのも…部下を使ってキミを車で襲わせたのも、ボクだ。久しぶりだね。天空神さん、そして……この前の人。(レインドに)」 ミシェル 「 べ、ベガ…!?……なんで、何でそんな事を……。 」 レインド「……俺はレインドだ…(キッとベガに) 」 ベガ「ああ、失礼。レインド君だね。……何故かって、決まっている。全ては天空神ミシェル、キミへの復讐の為だ……! 」 フィリア「 ……今度は誰でしょう、次々と増えていきますね……(警戒) 」 レインド「…復讐…か…(腰にてをあてて)執念深いねぇ…… 」 ミシェル「 なっ―――――!?……そうか、あのギアの時の事……まだボクを恨んでいたんだね。 」 ベガ「あの時は本当、やられたよ。キミさえいなければ、ボクは今頃…この世界の頂点に立っていた。それがどうだい。地獄に落とされ…挙句の果てには狂った囚人共に舐められて、酷い仕打ちを受けたものさ。――――だからボクは、脱獄することと共に、キミへの復讐の計画を考えていたのさ。 」 ミシェル「 ………。(黙って聞いている) 」 クレッペ「れ、レインド様、一体これは…(西洋槍を背負ってレインドの後ろへ) 」 レインド「…(腕を組んで聞いている) クレッペ…神様は信じてるよな? 」 フィリア「 また、神との戦いですか………其程、憎まれてしまうだなんて…… 」 ベガ「車を使ってキミを襲わせたのは…アバラ君の能力を発揮させるためのものだった。キミが世間から姿を消せば、もう一人のミシェル、即ちアバラが自演を始めてくれるからね。これもキミに対しての復讐さ。けど、たった今…それは失敗に終えたようだね…。がっかりだよ…。 」 クレッペ「ええ…特に信仰は有りませんが、実在される…というのは 」 ミシェル「 それはよかったね。こっちは堪忍袋の緒が切れる寸前なんだけど。……キミだけは、絶対に許さないよ…。(ベガを睨む) 」 レインド「その神様達の…恐ろしい戦いってもんが今あるんだ…(クレッペに) 」 アバラ「……!(何か申し訳なさそうな表情になり…ふと、フィリアと目が合う) 」 ベガ「お言葉だけど、ボクには強力な助っ人がいる。……かつてはキミもお相手したことがあるだろう。――――――シリウス君だよ。 」 フィリア「 ……?(……どうしてアバラさんは手を組んだのかしら……?) 」 ミシェル「 ――――!シリウス……まさか…… 」 レインド「…シリウス……(少し組んでいた腕に力が入る) 」 クレッペ「…戦い、ですか。噂には聞いておりました、が… 」 レインド「まぁその噂は事実…恐ろしいってもんじゃないな 」 俊「(寝てた)ん・・・シリウス?あいつ確か逃げてたよな(レインドに) 」 ベガ「おや、キミも知っていたのか…レインド君。まあいい、いずれキミたちとはまた、何処かで会う事になるだろう。フフッ……行くよ、アバラ。作戦は失敗、撤退するよ。(牛の仮面をつけ、闇の夜道に消える) 」 アバラ「……(フィリア…さん……。)……!は、はい…。(追いかけるように去る) 」 フィリア「 ……………♪(アバラさんなら、絶対に今からでもやり直せるはずです……)(そう信じ、アバラに切ない様な、憂いを帯びている笑顔を送る) 」 レインド「……あっ!ま、まて――(ベガを追い掛けようとするも立ち止まる)……(頭を掻きながら立ち尽くし)あぁ。逃げてたな 」 ミシェル 「 ………。(完全に消えていくまで見送る)……はぁ……これで、一安心かな…。 」 フィリア「 ………。(心配そうに、アバラを見送る。) 」 レインド「……ミシェル…(振り返って) 」 ミシェル「 ……ん、なに…?(こちらも振り返る) 」 レインド「……おかえり――(微笑) 」 ミシェル 「 ……ただいま――(微笑み返す) 」
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/6544.html
作詞:YASUHIRO(康寛) 作曲:YASUHIRO(康寛) 編曲:YASUHIRO(康寛) 歌:IA ROCKS 翻譯:病鬱 慟哭的吸血鬼 迅速地決定了吧 向夜晚的黑暗融入進去 對溫暖的光沒什麼興趣 「見不得人的人之類的」 在萬籟俱寂的十字路口裡 過去的你的聲音正迴響著 街燈正 晃晃蕩蕩地搖曳著 朝嘶啞的街頭飛奔而去 探尋著你的居住之處 “是照亮了城裡的星星大人的樣子啊” 「再見拜拜」 不要說出如此寂寞的話啊 總有一天 總會有一天 因為那樣說了 「謝謝你、明天見」 我正唱著 sing for sing for 迅速地決定了嗎 向變冷的玩具箱跳入進去 我們之間沒有感情之類的東西 「雖然這麼想著」 像思春期那樣的東西嗎? 過去的淺淡身影重新浮現 無可比擬的表情 在街上流淌著 從污穢的記憶之中解脫而出 探尋著你的居住之處 「怪物拜拜」 亦說了那樣的話嗎 始終地 像那樣始終地 因為是孤身一人 「謝謝你、明天見」 你正笑著 sing for sing for 即使從那以後不知過了多久 到現在亦能聽到嗎 天亮了 「再見拜拜」 不要說出如此寂寞的話啊 總有一天 總會有一天 因為那樣說了 「謝謝你、永別了」 我是慟哭的吸血鬼
https://w.atwiki.jp/taleswords/pages/1203.html
慟哭のゼリッピ 住所 慟哭の塔 慟哭の塔に出現するMOB lvは高いが、弱い。 倒しても問題なく進める。(tale wikiさんより) ちなみに(慟哭)とは大声をあげて泣き叫ぶこと。 どんなゼリッピやねん。
https://w.atwiki.jp/anchorlegendscenario/pages/853.html
シナリオ:人類の終わりそして…… システム:ゴリラRPG ある日、世界のどこかで一発のRPGが放たれました。 そして、どのような偶然か、そのRPGにはあるウイルスが付着していました。 世界から人類は絶滅しました。 いえ、正確に言うと人類は皆ゴリラになってしまいました。 全てはあの一発のRPGに付着していたウイルス……ゴリラ因子の影響でした。 言葉も全てゴリラ語に変化してしまいました。 各地域ごとにそれはゴリラの特性なのか、縄張り意識というものが芽生えました。 そんな時、とある地域のゴリラ達が縄張りを増やすべく侵攻を始めました。 それに対抗するという名目で他の地域のゴリラ達も力をつけていきました。 制圧し制圧されていく……血で血を洗う戦いが至る所で始まってしまいました。 君たちは迫り来る敵から自分達の巣を守り抜けるのでしょうか。 ゴリラRPG~人類の終わりそして~ この戦いの果てに何があるのだろう。
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/250.html
月下の死闘、そして……(後編) ◆L9juq0uMuo 「残念だったなぁ、鳴海。このDIOの首をはねた時、貴様は『勝った』と油断した。だがな、首を落とした程度ではこの『帝王』を倒す事などできない」 地に落ちながらも首だけで笑顔を浮かべるDIOの姿が目に入った。 ドサ、と言う音と共に、鳴海が地に伏し、顔だけをDIOの首へと向ける。 「テメェ……」 「言っただろう? 『ザ・ワールド』以外にも力があると。もっとも、体力の消費はスタンド以上であるからあまり多様はしないがね、」 首が飛ばされた瞬間、DIOは気化冷凍法で血を凍らせ、首からの出血を抑えた。 そして、落下しながらも、先程鳴海の肩を抉った裂眼刺驚を発射、狙いはずれたが、鳴海のわき腹を抉る事には成功した。 「あの時、ジョナサン・ジョースターに敗れた時は、既に胴体は無く、ジョナサンの体を奪う事になったが、今回は我が体は無事。早々に我が体と結合した後、貴様をブチ殺すとしよう」 DIOの首から、凍った血を突き破り、血管が触手のように伸び。倒れている胴体へと向かう。 鳴海はそれを阻止する為に這いずりながら前へと進むが間に合いそうにない。 「無様な姿だ鳴海ィィッッ!! 貴様はその醜態をさらしたまま、このDIOに殺されて行くんだよォーッ!」 首だけとなったDIOが、無様に這いずる鳴海を見て勝ち誇る。 対する鳴海は歯を食いしばりDIOを睨みつけている。 (動け! 動いてくれ!! 今俺が何とかしねえとあいつらが、あいつらが危ねえんだ!!) 体に力を込める。僅かにだが体を起こす。 だが、DIOはそれを見逃さなかった。 「ぬう!?」 血管が目標を胴体から鳴海へと変え、蛇のように鳴海の首に巻きつき締め上げる。 「危ない危ない、まだ動く元気があったか。貴様は土壇場で何をしでかすかわからんからな、そんなに死にたいのなら今この場で締め殺してやる」 DIOは鳴海との戦いで、この男は自分を脅かしたジョースター家の人間のように、窮地に立たされる程にその実力以上の力を発揮する事を知った。 その恐ろしさを身を持って理解しているDIOは、鳴海が起き上がろうとしたのを見て、体に戻る事よりも鳴海を殺害する事を優先した。 「KWAAAAAAAA!! 終わりだ鳴海! 頚動脈を圧迫されてェーッ! 無様に、絶望の中で死んでいくがいい!」 勝利の雄たけびを上げるDIO。これでこの男との戦いも終わる。 そう思った時DIOは鳴海の目を見て戦慄した。 この状況でも鳴海の目は死んではいない。 まずい、漠然とそう思った瞬間。 鳴海の左腕、聖ジョルジュの剣が一閃、触手を切断し、右手がDIOへと続く触手を捕らえた。 「ゲホッ……捕……まえた……ぜ」 「悪あがきをォォォォォッッッ!」 今一度裂眼刺驚を放とうとするDIO。 しかし、鳴海は立ち上がりながら触手ごとDIOの頭を振り回した事により裂眼刺驚は明後日の方向へと飛んでいった。 そのまま鳴海はDIOの頭部を地面に振り下ろすように投げつける。 「がッ!」 ガン、と鈍い音と共に叩きつけられたDIOの頭がバウンドし、鳴海がその頭部目掛け咆哮と共に駆ける。 「馬鹿なァァァァッッッ!? DIOが、この『帝王』DIOが東洋のイエローモンキーごときにぃぃぃぃぃぃ!!」 叫ぶDIO、そして……、 グシャ 鳴海の拳が、DIOの頭部を完全に粉砕した。 ボンっというくぐもった音共にDIOの頭部に埋め込まれた爆弾が爆発し、至近距離にあった鳴海の右手首が吹き飛ぶ。 「あばよ、吸血鬼野郎。あの世でテメェが食い物にした奴等に侘びやがれ」 手首から先が吹き飛んだ右手を押さえながら、DIOの血液と自らの血で朱に染まった鳴海が呟いた。 「鳴海ぃぃぃ!」 道路の向こうから聞こえる声に目を向ける。 そこにはナギをかついだ独歩とパピヨン、こなたがこちらへと走ってきている。 「よかった、皆、無事か……」 安堵の溜息を着き、鳴海が仰向けに倒れた。 「鳴海!!」 「お、おい! 鳴海、しっかりしろ!」 独歩が鳴海に駆け寄り、抱き起こす。 その傍らでナギが目に涙を浮かべている。 「独歩さん、ナギ、しっかりと仇は取ってやったぜ」 満身創痍の体で、鳴海は二人に微笑みかける。 「ただ、シェリスって子は……」 「……そうか」 独歩の視界に首の無いDIOと頭が砕けたミイラとなったシェリスの無残な姿が目に入る。 結局、劉鳳に会わせてやる事ができなかった事、むざむざ殺されてしまった事に独歩は悲しみを隠せなかった。 そして遅れてパピヨンとこなたが来る。 シェリスの無残な姿が目に入り、人質に取られたとは言え、三人で銭湯に行った事や食べ歩きをした事を思い出し、こなたも悲しそうに顔を伏せる。 対するパピヨンはシェリスの死体を一瞥しただけで終わる。 そのパピヨンに、鳴海が声をかけた。 「……あんたがこなた達を助けてくれたんだってな。」 「別に貴様に礼を言われるような事じゃない。それより……」 パピヨンは何かを探しているのか、しきりに周囲へ顔を動かしている。 「……DIOの頭が無いようだが」 「それなら、俺が一発入れたら、俺の右手首ごと吹き飛んじまった。爆弾みたいによ」 そう言って鳴海は手首から先が消失した右手を見せる。 「そうか、頭が吹きとべば流石の吸血鬼も生きてはいないだろうしな……」 それだけを言うと、パピヨンは何かを考え始め、鳴海は申し訳無さそうに独歩を見る。 「シェリスの件はすまねえ」 「何言ってやがる。お前はDIOを倒したんだ、よくやってくれたよ。それよりもまずはお前の体だ」 「大丈夫だって、しろがねは丈夫だからよ、これぐらい……」 鳴海は体を動かそうとする。だが、うまく動かない、それどころか徐々に動かなくなってきている 「あ、あれ? ハハ、おかしいな……」 「お、おい、鳴海!その腕は……」 驚愕に満ちたナギの声に全員が鳴海の右腕を見る。 鳴海の右腕がパキパキ、という音と共に石化し始めていく。 しろがねの不死性は永遠ではない。生命の水の入った血液が殆ど無くなれば、その体は石化し、死に至る。 刃牙、勇次郎との戦い、そして此度のDIOとの激戦。それにより、鳴海の血液はほとんど無くなっていた。 「……何でもねぇさ、気にすん……」 「それがしろがねとやらの死のサインなのか?」 無理に笑おうとする鳴海にパピヨンが尋ねる。 独歩も、そしてパピヨンも薄々感づいてはいた。鳴海は血を流しすぎていた。長くはもたないのではないかと。 「…………」 鳴海は答えない。それが意味する物は肯定。 「何、まだ行けるさ」 自力で起き上がろうとする、だが、体が言う事を聞かない。 「大丈夫だ、すぐに立ち上がるからよ、なぁにすぐ……」 体を無理やり動かそうと試みる鳴海を、独歩が制した。 「独歩さん……」 「もう、無理はするんじゃねえ」 「……すまねぇ」 誰も喋らない月夜の下、風が彼らを撫ぜるだけだ。 ピキ、パキと響く破滅の音だけが無人の繁華街に響く。 「鳴海よぉ」 不意に、独歩が口を開いた。 「ありがとよ、刃牙やシェリスの仇を討ってくれてよ」 「……いいってことさ」 「その礼って訳でもねぇけどさ、エレオノールって嬢ちゃんの事は、できる限り俺がなんとかしてみせらぁな」 「……迷惑かけちまうな」 申し訳無さそうな顔をする鳴海を独歩が笑い飛ばす。 「そんな顔すんじゃねぇよ。さっきも言っただろ、俺達は仲間だ。気にするなって」 「そうだな……、そうだったな」 鳴海の顔にうっすらと笑顔が浮かぶ。 「しかしよ、やっぱお前とは一戦やりあってみたかったぜ」 「だから、俺は戦うのは好きじゃねえんだって」 「へっ、そんなつれない事言うなよ」 二人は笑いあう。まるでこれから訪れる死など気にしていないかのように。 「……皆」 静寂が支配する夜の闇の中、鳴海の声が響く。 「こんなふざけた殺し合い、ぶっ壊してくれよな」 既に石化は胸まで達しっている。 「ふん、貴様に言われずともこの蝶・天才な俺が叩き潰してやる」 不敵な笑みを浮かべ、パピヨンがぶっきらぼうに答える。 反りが合わないと感じていたが、パピヨンは、DIO倒した事については鳴海を評価する。 これで、一つの障害を取り除く事ができた。それは微々たる物かもしれないが、打倒主催を掲げる自分達にとっては重要な一歩。 「任せてよ、パピヨン達がいればきっとなんとかなるからさ。……みゆきさん達の仇を討ってくれて、ありがとうね」 喫茶店でよくここまで来てくれたと、自分の頭を撫でて微笑んでいた鳴海。 面識もないみゆき達を殺したDIOに、自分の仲間を殺されたかのように激怒していた鳴海。 ぼろぼろになりながらもみゆき達の仇を討ってくれた鳴海。 涙を浮かべながら、こなたは精一杯の感謝の気持ちを告げた。 「この虎殺しの愚地独歩がついてるんだ、安心しな」 抱きかかえている独歩が笑いかけながら答える。 一人の少年を助けられずに泣いた男を独歩は見ていた。 自分の甘さのせいで人を死なせてしまい、嘆く男を独歩は見ていた。 新たな決意を胸に立ち上がった男を独歩は見ていた。 そして今、思いを託し死んでいく男の最後を独歩は見送る。 「皆の言うとおりだぞ。……だから、だから心配するな、鳴海」 『すまねえ』と大粒の涙をこぼし謝っていた。 ナギの決意に答え、仲間だと、辛い時には全力で助けると言ってくれた。 ぼろぼろのその体で『仇は取った』と微笑んだ。 そんな鳴海を心配させまいと、ナギは涙声で鳴海に話しかける。 彼らのその姿を見て鳴海は安堵し、笑みを浮かべた。 彼らの強い意志に、潰えない希望に、そして最後の最後で守りたい物を守れた事に。 石化はもう、顔の右半分まで侵食している。 ピキ、パキ、 「まぁ……、俺の手でぶっ飛ばせな……いのは悔しい……けどよ」 ピキ、ピキ 「すま……ねえ……後の……事……は」 パキ、ビキ 「任……せ……た……」 パァン 完全に石化した鳴海の体は粉々の破片へと姿を変えた。 ゴトン、と人形の腕であった為に唯一石化しなかった左腕が落ちた。 月光が破片に反射し、光を放つ。 それはあまりにも悲しく儚く、そして幻想的な光景。 ナギが泣いていた、こなたが泣いていた、パピヨンはただ、その幻想的な光景を眺めていた。 「馬鹿野郎が、そんな未練な顔して逝きやがってよぉ」 その目を悲しみに染め、独歩が呟いた。 彼らは忘れないだろう、一人の男が散った事を。 彼らは忘れないだろう、この悲しくも儚い、一瞬の幻想的な光景を。 【加藤鳴海@からくりサーカス:死亡確認】 【シェリス・アジャーニ@スクライド:死亡確認】 【DIO@ジョジョの奇妙な冒険:死亡確認】 【残り25人】 【E-2 繁華街/1日目 夜中】 【泉こなた@らき☆すた】 [状態]:軽い打撲、深い悲しみ [装備]:エンゼル御前@武装錬金 [道具]:支給品一式、フレイム・ボール@ゼロの使い魔(紙状態)、んまい棒@銀魂、 綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく [思考・状況] 基本:みんなで力を合わせ首輪を外し脱出 。 1:独歩・ナギ・パピヨンと行動を共にする。 2:かがみ、つかさを探して携帯を借りて家に電話。 [備考] ※エンゼル御前は使用者から十メートル以上離れられません。 それ以上離れると核鉄に戻ります。 ※独歩・シェリスと情報交換をしました。 【愚地独歩@グラップラー刃牙】 [状態]:健康、深い悲しみ [装備]:キツめのスーツ [道具]:支給品一式×3(独歩、勝、承太郎)、フェイスレスの首輪、不明支給品0~2(承太郎は確認済。核鉄の可能性は低い)、不明@からくりサーカス、書き込んだ名簿、携帯電話(電話帳機能にアミバの番号あり) 首輪探知機@BATTLE ROYALE 、干からびた肉の芽の残骸 [思考・状況] 基本:殺し合いには乗らない、乗った相手には容赦しない。 1:こなた・ナギ・パピヨンと共に行動する。 2:基本姿勢を、闘うことより他の参加者 (女、子供、弱者) を守ることを優先する事に変更。 3:パピヨン、こなた等や、他のゲームに乗っていない参加者に、勇次郎の事を知らせ、勇次郎はどんな手段をもってでも倒す。 4:その他、アミバ・ラオウ・ジグマール・平次(名前は知らない)、タバサ(名前は知らない、女なので戦わない)、危険/ゲームに乗っていると思われる人物に注意。 5:乗っていない人間に、ケンシロウ、及び上記の人間の情報を伝える。 6:赤木と合流するために、学校へ行く? 7:可能なら、光成と会って話をしたい。 8:劉鳳に会ったらシェリスの事を詫びたい。 9:可能であればエレオノールの説得。 [備考] ※パピヨン・勝・こなた・鳴海と情報交換をしました。 ※不明@からくりサーカス 『自動人形』の文字のみ確認できます。 中身は不明ですが、自立行動可能かつ戦闘可能な『参加者になり得るもの』は入っていません。 ※刃牙、光成の変貌に疑問を感じています。 ※鳴海、ナギと情報交換をしました。 【三千院ナギ@ハヤテのごとく!】 [状態]全身に打撲、右頬に中程度のダメージ、首に痣あり、精神疲労(中)、深い悲しみ [装備]スパイスガール@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]無し [思考・状況] 基本:殺し合いを止め、家に戻る。 1:ハヤテ、ヒナギク、ジョセフと合流する。 2:カズキの恋人という『斗貴子』とやらに会って、カズキの死を伝える。 3:こなた・独歩・パピヨンと共に行動する。 4:ハヤテに事の真相を聞きだし、叱りつける。 5:可能であればエレオノールの説得。 参戦時期:原作6巻終了後。 [備考] ※スパイスガールが出せるかは不明です。 ※ヒナギクが死んだ事への疑念は晴れました。 ※独歩の話を聞き、光成の裏に黒幕が居ると睨んでいます。 ※鳴海、独歩と情報交換をしました。 【パピヨン@武装錬金】 [状態]:動きすぎで疲れて吐血。全身に打撲。 [装備]:猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:地下鉄管理センターの位置がわかる地図、地下鉄システム仕様書 ルイズの杖、参加者顔写真 詳細プロフィール付き名簿、 支給品一式×2(パピヨン、灰原)(灰原の方はデイパックの肩紐破損) [思考・状況] 基本:首輪を外し『元の世界の武藤カズキ』と決着をつける。 1:こなた・独歩・ナギと行動を共にする。 2:エレオノールに警戒。 3:核鉄の謎を解く。 4:二アデスハピネスを手に入れる。 5:首輪の解体にマジックハンドを使用出来る工場等の施設を探す。 [備考] ※参戦時期はヴィクター戦、カズキに白い核鉄を渡した直後です。 ※スタンド、矢の存在に興味を持っています。 ※猫草の『ストレイ・キャット』は、他の参加者のスタンドと同様に制限を受けているものと思われます。 ※エレオノール、鳴海に不信感(度合いはエレオノール>鳴海) ※独歩・シェリスと情報交換をしました。 ※逃げられてしまったゼクロスにさほど執着はないようです ※詳細名簿を入手しました。DIOの能力については「時を止める能力」と一言記載があるだけのようです。 [共通備考] ※DIOの所持品(ダーツ(残弾数1)、デルフリンガー@ゼロの使い魔、時計型麻酔銃(1/1)麻酔銃の予備針8本。 イングラムM10サブマシンガンの予備マガジン×9、ライドル、スタングレネード×1、 支給品一式×3(DIO、桂、みゆき))と 鳴海の所持品(支給品一式×2(刃牙、鳴海)、不明支給品0~3(フェイスレス・ナギ) 輸血パック(AB型)@ヘルシング グリース缶@グラップラー刃牙 道化のマスク@からくりサーカス)、鳴海の左腕@からくりサーカス シェリスの所持品(光の剣(ただのナイフ)@BATTLE ROYALE、ボンテージファッション一式、支給品一式)はE-2の繁華街に放置してあります。 ※E-3の喫茶店で黒王号が独歩達の帰りを待っています。 前編 194 Cool or Fool? 投下順 196 地獄へ道連れ 194 Cool or Fool? 時系列順 196 地獄へ道連れ 173 君らしく 誇らしく 向ってよ 三千院ナギ 199 蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの 173 君らしく 誇らしく 向ってよ 加藤鳴海 死亡 173 君らしく 誇らしく 向ってよ 愚地独歩 199 蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの 178 情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ) パピヨン 199 蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの 178 情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ) 泉こなた 199 蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの 178 情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ) シェリス・アジャーニ 死亡 178 情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ) DIO 死亡
https://w.atwiki.jp/kenkaku/pages/29.html
人斬りと女子高生、そして……◆/JvwgnbCcs 「ここ……何処?」 川添珠姫は古い造りの町並みの中を歩いていた。 京都によくありそうな、古風な建物ばかりの町だ。 「……一体どうしてこんなところに……」 珠姫は状況を正確に把握出来ずに居た。 いきなりわけのわからない場所に連れられ、いきなり目の前で一人の男子が首を爆弾で吹き飛ばされ、いきなり殺し合えだ。 状況の把握など出来ない方が普通なのである。 しかしそれ以外にも珠姫の頭を悩ます事があった。 それがこの人別帳だ。 「先生や先輩方はいないみたいだけど………宮本武蔵とか柳生十兵衛って……他にもいろんな侍の名前ばかりだし……どうして?」 珠姫は困惑していた。 自分がタイムスリップしただけとも考えたが、明らかに別の時代を生きた人の名前も多数見受けられる。 それに自分に与えられた食料はパンやおにぎりだった。この時代に白米の重要性やパンが存在していなかった事実を 考えると、自分の知る過去とも異なる事は間違い無かった。 それ故に理解出来ない。 「私はどうしたら……」 近くの大きな石に座り、途方に暮れていたときだ。 一人の男の声が珠姫の耳に届いた。 「見ぃつけた。ずいぶん小さい女だが……試し切りにはちょうどいいか」 「あなた………誰ですか。」 珠姫は慌てて立ち上がり、支給された木刀を中段に構える。 だが男は不敵な表情を崩さずに返す。 「うふふ、鵜堂刃衛だよ。別にお前は名乗らなくて構わんよ。どうせすぐに死ぬのだからな。うふふふふ」 「いいえ。名乗ります。川添珠姫です。あなた……殺し合いに参加するんですか」 「当たり前だろ。せっかくの楽しい殺し合いだ。だが残念ながらこの刀は俺の得物じゃないのでね。腕慣らしをさせてもらう」 「ぐっ」 刃衛が一歩近づくと、珠姫は不意に後ずさる。 (凄いプレッシャー。だけど……落ち着かなくちゃ。こんな所では死ねない) 珠姫は相手の刀の切っ先を見ながらひたすら平常心を取り戻すように努める。 普段の防具と竹刀ではなく、相手が持つ刀は真剣。自分は防具をつけずに制服姿。 一撃でも入れば致命傷。一本取られたらそれが意味する事は死。 珠姫は流れ出る汗をぬぐいもせずにただ刃衛の切っ先を見つめていた。 「うふふ、行かせてもらうよっ!」 始まりは唐突。 刃衛はいきなり驚くべき速さで間合いを詰め、珠姫の頭に刀を振り下ろす。 (早い!だけどよけられない速さじゃない) 珠姫は必死でその初撃を避ける。 そして 「小手ぇっ!」 珠姫は刃衛の手首に木刀を叩きつける。だが 「遅いっ!」 刃衛はすぐに手首を引いて攻撃をかわす。 そしてそのまま流れるように珠姫の首に刀が走る。 (うっ、くっ!) 珠姫はスウェーバッグの要領で必死に間合いのギリギリ外に避難する。 そしてそのまま大きく間合いを外す。 「はあ、はあ、はあ」 珠姫は息を乱しながらも木刀を再び中段に構える。 しかし刃衛はそれを見ながら笑顔を見せる。 「いいねえ、女と思って油断したがそこそこは出来る。だがこれをかわせるかな」 「私は……負けるつもりはありませんっ!」 「うふふ、いいねえ。その目は本当に面白い」 刃衛はその言葉と同時に走る。 必殺の平突きを珠姫へと仕掛ける。 (突き!?だけどそれなら持ち手の方へ避ければ胴が決まる) 珠姫は刃衛に向かい走る。攻撃をかわし、刃衛の胴に木刀の一撃を叩き込む為に。 ** 「どうなっている?」 伊東甲子太郎は悩んでいた。 支給された刀は名刀と名高い太刀銘則重であり、振るうには申し分ないのだが、伊東にとって問題はそこではなかった。 「私は確かに近藤の一派に殺されたはず。何があった?夢幻であったのか?しかしあの感触を確かに覚えている。私は確かに 胸を貫かれ、咄嗟に襲ってきた一人の男を斬ったはず。そしてそのまま…………いけませんね。それをいうなら柳生十兵衛と いう男があの場に居た事自体が不自然だ。それにまずはこの無意味な殺し合いを止めなければ。天下無双の称号等のために人 を殺めるなどあまりにもバカバカしい。私が感じている疑問の真相など、全てが終わってから考えれば済む話だ」 伊東は言葉に出して考えを纏めると、刀を鞘へ納め立ち上がる。 そして街を歩き始める。 「それにしても綺麗な満月ですね。殺し合いなどせずに、自らの主張があるのならこの月に照らされながら互いが理解できるま で 話し合えばいいと思うのですが」 伊東はため息混じりに呟いた。 そしてしばらく歩き続け、嫌な気配を感じ取る。 「………ん?この感じは……行ってみますか」 伊東は気配の方向へと走り出した。 ** 珠姫と刃衛の戦いは決着を正念場を迎えようとしていた。 (この平突きを避ければ胴を決めて私の勝ち!) 珠姫は必死になって突きをかわしきる。 そしてそのままカウンターの要領で胴の構えを取った。 しかし、 「うふふっ、はあぁっ!」 刃衛はそのまま珠姫の首筋に狙い平突きから派生する横薙ぎを繰り出す。 (なっ、っ!) 珠姫は横っ飛びで横薙ぎをギリギリでかわす。しかし首の皮を僅かに掠り小さな赤い線を作る。 「うっ、くっ」 「ちぃ!やはり刀の間合いが違うと上手くいかないな」 刃衛は刀の腹を撫でながらぽつりと呟く。 珠姫は一度首を撫でると三度、刃衛に向き合う。 「ほう、まだやる気か」 「当たり前です。絶対に……負けないっ!」 (どうしよう。この人……強い) 珠姫は虚勢を張りながらも、目の前の男と自分の実力差は肌で感じ取れた。 先ほどの二度の立会いはどちらも相手が自身の刀の間合いを見誤っていたから助かったが、普通なら既に二度死んでいた。 それを考えると、既に勝機など絶望の闇に隠れてしまっていた。 「うん、その気概いいねえ。だが、もう終わりだよ」 「何を言っ!?」 珠姫は刃衛の言葉に言い返そうとするが途中で言葉が止まる。 身体が急に動かなくなっていたのだ。 「心の一方を掛けた。これで思う存分斬らせてもらうよ。うふふふふ」 刃衛は不敵な笑みを浮かべながら珠姫へと近づいていく。 しかし珠姫は身体が動かない。 「なっ、何をっ!?」 「ほう、泣かないか。俺が切った維新志士の腑抜けどもは泣いて命乞いをしていたのだが………思った以上に気が強い」 「当たり前です!私は……負けません!!」 珠姫は必死で身体を動かす。必死で気迫を見せ、木刀の切っ先を僅かに震わせる。 「うふふ。面白いが……死んでもらうよ」 「うっ」 刃衛は容赦なく刀を振り上げる。 後は死を待つのみ。 そのタイミング。 一つの声が響いた。 「何をしている!」 「んっ!?」 刃衛はその声を刀を一度下ろしてから背後を振り向く。 そこには一人の男が立っていた。 「私は伊東甲子太郎と申します。あなたその少女を殺すつもりですか?」 「当たり前だろう。折角殺し合いの場に集められたんだ。思う存分人を斬れるのに何を躊躇する必要がある」 「確認しますが刀を納める気はありませんか。刀を納めて去るのならこの場は治めますが」 「うふふふふ。何をビビッている。俺が怖いのか。安心しろ。この女を斬ったら次はお前だよ」 そう言いながら刃衛は伊東に向けて剣気を強くぶつける。 だが―― 「無駄ですよ。私にその技は通用しません」 ――伊東は平然とした顔で刃衛に向き合い銘則重を抜く。 「ほう、心の一方が通じないとは」 「もう一度だけ尋ねますが、この殺し合いを止める気は無いのですか?」 「うふふ、お前の甘い性格……俺が歪ませてやろう」 刃衛は伊東が尋ねるのを無視し、一気に間合いを詰めて切りかかる。 「うふふふふっ!」 「残念です」 だが伊東は初撃を難なく流す。 だが刃衛はさらに二度三度と伊東の首や腕を狙い斬りかかる。 「無駄です。その攻撃では私を倒せません」 「ぐっ!」 伊東が大きく刃衛の刀を撥ね返すと、刃衛は大きく後ろに跳んで間合いを離す。 「どうしました。今なら引き返せます。刀を納めるなら……」 「いいねえ。その腕前。確かに面白い。確かにこのナマクラ刀で相手にするには失礼だ」 刃衛はため息をつくと刀を納め背を向けた。 「伊東甲子太郎といったか。ここは引かせてもらうよ。最もここで俺と決着をつけなかった甘さはお前自身に降りかかるがな」 「構いませんよ。もしあなたが再び戦いを望むのなら、私は戦いましょう。ですがあなたに殺される気などは毛頭ございませんが」 伊東はそういいながら既に珠姫を背に刃衛と向き合う形をとっていた。 「うふふ、心配せずとも今は女を殺しはしないよ。今の刀でお前を相手にするほど愚かでも無い」 そういい残すと刃衛は夜の闇へと消えていった。 「行きましたか。………大丈夫ですか」 「あっ、……はい」 珠姫に掛けられた心の一方は既に解かれていた為に、珠姫は体の力を抜いて答える。 「ありがとうございました。おかげで助かりました」 「いえ、礼は入りませんよ。それより大丈夫ですか。首から血が出ているようですが」 「はい。かすり傷ですから」 「それは良かったです。所でお名前は。私は伊東甲子太郎と申しますが」 「はい。川添珠姫といいます。よろしくお願いします」 「いいお名前ですね。こちらからもよろしくお願いいたします」 伊東は珠姫に手を差し出し、二人は握手を交わした。 【へノ参 城下町 一日目 深夜】 【川添珠姫】 【状態】若干の疲労 首にかすり傷 【装備】木刀 【所持品】支給品一式 【思考】 基本:殺し合いには乗らない 一 伊東さんと一緒に行動する 二 ここは何処でしょう 三 歴史上の人物は皆本人? ※登場時期は少なくとも部員全員が入部して以降 【伊東甲子太郎】 【状態】健康 【装備】太刀銘則重 【所持品】支給品一式 【思考】 基本:殺し合いを止める 一 珠姫さんを守る 二 同士を集めこの殺し合いを止める手段を思案する 三 目の前で行われる一方的な殺戮を出来る限り阻止する。 ※死後からの参戦です。殺された際の傷などは完治しています。 ※人別帳をまだ見ていません 【とノ参 城下町 一日目 深夜】 【鵜堂刃衛】 【状態】健康 【装備】打ち刀 【所持品】支給品一式 【思考】 基本:この殺し合いを楽しむ 一 もう少しマシな刀を見つける。 二 伊東甲子太郎に再び会えば絶対に殺す。 ※登場時期は未定です。 ※人別帳をまだ見ていません 時系列順で読む 前話 孝と剛 次話 壮士呵呵大笑す 投下順で読む 前話 孝と剛 次話 壮士呵呵大笑す 試合開始 川添珠姫 頑張る女達/師匠と弟子/盟友の誓い 試合開始 伊東甲子太郎 頑張る女達/師匠と弟子/盟友の誓い 試合開始 鵜堂刃衛 Beholder Vs SwordSorcerer
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1350.html
回の02「朔とそして……」 瞼が開く 初めてその瞳に写る世界。 そして初めてその目が認識する一人の顔。 その存在はきっと、お互いにとって尊く…… その神姫は『朔(さく)』と名づけられた。長い髪が風に揺れる。 「『せっちゃん』は複数の神姫をいっぺんに持つようなタイプに見えないのだけど、なぜあたしを起こしたのだ?」 朔は自身のオーナーの名前をもじり、『せっちゃん』と呼ぶ。 オーナーの友人が朔にそう登録し、そしてオーナー自身もそれを了承したのだから、朔にとってオーナーとは『せっちゃん』である。 『せっちゃん』は朔の問いに答えて笑う。そして「だけど」と言葉を紡いだ。 「そうだね。原因はどうあれ、『せっちゃん』があたしをちゃんと大事にしてくれているの判るよ」 『せっちゃん』の言葉に満足し、朔はうれしそうに笑った。 実際、『せっちゃん』は朔と元々いた神姫――姉といっても良い存在――とを隔てることなく接してくれる。 それでいて姉と朔をそれぞれの個性を持った『家族』、『友人』として認識してくれている。 それは『せっっちゃん』が神姫を都合の良い玩具以上の存在と認識してくれている証明だと、姉は言っていた。 確かにお気に入りの玩具に飽きて新しい玩具を購入した、といった空気を朔は感じる事はない。 ただ、それが幸せな事だと言った姉の言葉も、実感は出来なかった。 だから、 「ねーちゃんはそれが幸せだって実感できるのだなぁ」 という感心したような朔の呟きに、姉が複雑な顔をした理由が判らなかった。 初めて自分で神姫を初起動させた晩。僕は変な緊張から来る疲れで、早々にベッドに横になる。 別に眠るわけじゃないけど、とにかく体を横にしたかった。 ティキは初めてできた妹にはしゃいでいたから、今は二人の自由にさせている。 そういえばあの娘が目を開けた時、まるで計ったかのようなタイミングで式部敦詞が家に来た。 すでにもう当たり前になっていて、今更怒る気にもなれないけど、無断で家に侵入。 あの娘が初起動するのを見てなぜか大興奮。よりにもよってオーナー呼称を勝手に登録しちゃうし。いや、まあ、僕もそれでかまわないって言ったわけだから、敦詞を責めるのはお門違いもいいところなんだけど。 いや、アイツにしては許容範囲な呼称だった、って言うのが大きいんだけどね。 「マスタ、寝てしまったのですかぁ?」 ティキの声がすぐそばで聞こえた。色々思い出していて、ティキが近づくのにまるで気が付かなかった。 それにどうやら僕は目を瞑っていたらしい。 「いや、まだ寝てないよ」 そう言うと僕はゆっくりと瞼を開く。 目の前に、僕を至近で覗き込む二つの顔が、悪戯めいた笑みでそこにあった。 「へ?」 その二人の表情が何を意味するか僕が理解する前に…… 「「むぎゅー」」 二人は声を合わせて僕の顔に飛び乗る。 「ちょ、ちょ、ちょっと待てーーー!!」 神姫の体って、当たり前に女の子を連想されるくらいに柔らかいんだよ!? 「「ぎゅーーーーー」」 「?○×△☆※□¥!~~~」 だから、抱きついたり、したら、ダメーーー!!! 朔にとって『せっちゃん』の部屋はとても広く感じられる。 それがこの家全体だと、それは途方も無いほどに。 「あたしの『世界』がまだ狭いから……かな?」 部屋の中を行ったり来たりしながら朔は呟く。 姉の言葉を信じるなら、やはりこの部屋は広いらしい。 しかし朔にはそれがまだ実感として感じられない。 比べるべき対象がまだ朔の内に存在していないから。 『せっちゃん』は明日になれば外に連れて行ってあげる、と言っていた。 「外にでたら、あたしの『世界』も広がるのかな?」 そう呟くと、なんだかそれがとてもうれしい事のように感じて。 朔は笑う。 何とか天国のような地獄から抜け出した僕は、心底疲れを感じて少し早めの就寝を決意。 だって、ティキたちのはしゃぎっぷりは無理やりにでもクレイドルに寝かせなければ収まりそうに無かったし、何よりあのテンションについていけるほどのバイタリティーは今の僕には無い。 ようやくおとなしくなった二人の、鮮やかな緑色の髪とつややかな乳白色のポニーテールをなでてから、僕は部屋の電気を消し再びベッドに横になった。 目を瞑ると、今日あったことが自然と脳裏に浮かぶ。 そういえば夕方、結城さんが焔と新しい神姫をつれて店に来たっけ。 結城さんの新しい神姫は白いストラーフで起動したばかりらしい。 「まさか藤原君も新しい神姫を起動していたなんて。しかも、ウチの娘と対になっている黒いアーンヴァルかぁ」 そう言って、結城さんはうれしそうな顔をした。 綺麗という印象が強いその顔が、とても可愛く見える。 けど。 なんて言うか、今は結城さんが僕の事でうれしそうにするのはマズイ気がする。 僕だって鈍感じゃないし、ある程度人から寄せられる好意は判るつもりだから、結城さんが抱いているだろう好意は、ちょっと困る。 結城さんだからって訳じゃない。いや、ある意味では結城さんだから、ダメなんだ。 ただそれは、どうしようもないくらいに自分本位なだけの、そんな理由で。 さりとて避けるわけにもいかず、何より友人としてはこれからだって付き合っていきたいわけで…… そんな自分のエゴに、さすがに嫌悪する。 「ハァ~」 大きくため息をつく。 ヤメヤメ。もう、寝ちまえ。 考える事を放棄して、僕は今日から二つ並んだクレイドルに向かって声をかける。 もちろん、二人はすでにスリープしてるんだけど。 「おやすみティキ、そして――」 「朔、そろそろ寝るわよー」 『せっちゃん』の声が聞こえる。 「今行くよー」 朔は元気に返事をする。クレイドルのそばに居る姉が優しい顔で朔を見た。 「ねー『せっちゃん』、あたし焔ねーちゃんと一緒に寝たいのだよ」 朔のその言葉に焔は少し頬を染め、『せっちゃん』と呼ばれた結城セツナは苦笑する。 「ゴメンね、朔。ウチにあるクレイドル、二人用の無いのよ」 「「えーーーー」」 セツナの言葉に、焔と朔は落胆の声をあげた。 「――ティキ、そしてユーラ」 そう言って、僕はまどろみに身をゆだねた。 トップ / 前回 / 次回
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/249.html
月下の死闘、そして……(中篇) ◆L9juq0uMuo 「ぐ、う……」 「ほほう、あれで尚生きているとはしろがねとやらも大した生命力だな」 無数の拳を受け、血まみれとなって尚、動こうとする鳴海。 しろがねの耐久力に、まるで最新鋭の玩具を見つけた子供のようにDIOが感心する。 「そうだ君に一つ、面白い話をしよう。刃牙とシェリスという二人の哀れな人間の話だ」 唐突に、DIOが嘲笑混じりに喋りだす。 ピク その言葉に鳴海が反応したのを確認し、DIOは続ける。 「刃牙は父親、勇次郎だったかな? 彼を超えると言っていた。みゆき達の吸殻を見たときは怒り狂ってね、流石の私も危なかったよ。 だが『ザ・ワールド』の前には彼も勝てず、私に敗北し、忠実な下僕になった。さっきまで殺人者に怒りを覚えていた少年が殺人者に手を貸す。よくできた悲劇じゃないか」 さも楽しそうに、DIOは語り続ける。 「シェリスという女は、私を利用する気だったようだ。何よりも劉鳳に会いたいんだそうだ。だが、劉鳳という男は私の軍門には降らないであろうな。 だからシェリスは使い潰すだけ潰す。全てはこのDIOの勝利の為にな」 ストリップ劇場にDIOの高笑いが木霊する。 「うるせえよ」 静かな、底冷えのする声が響く。 鳴海が立ち上がる。 全身には痛々しい打撲跡といたるところからの出血。だが、そんな事はどうでもいい。 刃牙は、DIOに会わなければ凶行に手を染め死んでいく事は無かった。 シェリスは、DIOが願いを叶える気が無いというのに、それを信じて今は非道な行いに手を染めている。 目の前の男、DIOがそれをさせた。 鳴海が、地獄の鬼ですら泣いて許しを請うであろう、凄惨な表情を浮かべた 怒れる悪魔がそこにいた。 「ふむ、怒ったか? そして今からその体でこのDIOを倒そうと言う訳だ」 鳴海の悪鬼の如き表情を見てもまるで動じずに、口元に嘲笑を張り付かせたままDIOが挑発する。 「テメェはもう喋るんじゃねえ。そのふざけた笑顔ごと俺がブチ壊してやる」 「ほう、ならば試してみろ! このDIOに対してなぁ!!」 獣の如き雄たけびを挙げ鳴海が踏み込む。 勝った。DIOはそう確信する。 怒りは精神を滞らせ、視界を狭くし、いずれは負ける。DIOはそう考えているし、大概はそうだ。 だがそれは悪手。 DIOは知らない、鳴海と戦った刃牙が同じ考えを持った事を。 DIOは知らない、加藤鳴海という人間は、どんなに怒ろうとも身についた戦いの体裁き、そして心の置き所は見失わない事を。 鳴海の突きを軽々と避け、お返しとばかりに『ザ・ワールド』の右ストレートが鳴海へと迫る。 だが、それを鳴海は躱す、拳が何も無いところを打つ。そして ドン 「ごふぁぁっ!?」 形意拳五行拳の一つ、崩拳。 相手の攻撃に合わせ中段突きを放つカウンター技。 気を練りこんだその一撃にDIOは大きくよろめく。 「オオオオオオオオオオオッッッッッ!!!」 休ませる暇無く鳴海が駆ける。 「いい気になるなよ糞がッ!」 飛び込む鳴海の頭部を西瓜割りの西瓜の如くかち割らんと、『ザ・ワールド』の拳が迫る。 だが、それは、鳴海の両手の最小の動作によって上方へと跳ね上げられる。 そして、その両手がDIOの胸板を捉えた。 形意拳十二形拳の一つ『虎拳』を崩拳の名手である郭雲深が、獄中で手枷をつけられたままでも仕える技として変形させた、より小さい動作で放つ『虎拳』、名を『虎撲手(コボウシュ)』。 崩拳に続きまともに技を受け、たまらず吹き飛んだDIOの体はパピヨンとの戦闘で崩壊していた劇場の壁から外へと出る。 「『ザ・ワールド』!」 鳴海が動くより早く、『ザ・ワールド』が時を止めた。 ここから鳴海のいる場所までは1秒以上かかる、鳴海に対して攻撃はできない。 だから、DIOは逃走を選択した。 「ぐ……、甘く見ていた……、スタンドも使えないイエローモンキーだと……、気とやらのせいで予想以上のダメージも受けた。 とにかく今はシェリスと合流し人質の血を我が糧とするのが先決か。負けは無い、承太郎が死んだ今、このDIOに負けなどないのだ!」 DIOは跳躍する。そして、時は動き出す。 鳴海が気づいた時、DIOはすでに彼方へと跳躍していた。 いつの間にあそこまで飛んだのかはわからない、だが鳴海はそれを考えるよりもDIOを追う事を先決とした。 「野郎、逃がすかよ……!」 ぼろぼろの体で、鳴海もまた追跡を開始した。 ――Scene5:繁華街―― 店が連なる道路でシェリスは独歩・ナギと向かい合う。 状況は膠着状態だがそれこそがシェリスの任務なので問題は無い (私、どうなっちゃうんだろう?) ナイフを突きつけられ、人質となっているこなたは考える。 独歩とナギが動こうものならナイフは躊躇いなく自分の喉を掻き切るだろう。 シェリスが逃走に成功すれば自分に待っているのはDIOの餌だ。 (どっちも嫌だなぁ) 走馬灯のように今までの出来事が頭に浮かぶ。 平和な日常、日常の崩壊と首が吹き飛んだメイドの少女、ハヤテ・カズキとの遭遇、勝の決意、シェリスとの逃亡劇、ナギ・独歩・鳴海との喫茶店での邂逅、そして…… 『くだらん。万物は流転するがそれでもなお変わらない不変の物を指して蝶サイコーと言うのだ』 迫り来る死の恐怖の中思い出す、パピヨンとの馬鹿馬鹿しくも愉快な会話。 時折理解しかねる行動をとる時もあるけれど、この殺し合いで一番打ち解けた、頼りがいのある仲間 (パピヨン、せめて最後にもう一回会いたかったな) あんな別れ方が最後なのは嫌だな、思考の片隅でそんな事を考える自分がいた。 「……ピ……ン」 「ん? こなた、何か言った?」 こなたが何かを呟いたのをシェリス聞き逃さなかった。 「パピヨン、パピヨーン!」 これが最後になると思った時、こなたは何故かパピヨンの名を叫んでいた。 そんなこなたに対し、シェリスは嘲笑を浮かべる。 「何言ってるのよ、ヒーロー物じゃないんだからそんな事で来る訳が……」 無い。そう言おうとしたシェリスの右腕、ナイフを持っている方の手が突然引っ張られ、こなたの喉元を離れた。 「それが来るんだな。これが」 後ろから聞こえるのは聞きなれた声、そしてその姿が月光に照らされ露になっていく。 ぴっちりとしたエレガントなスーツに蝶々のマスク。そうパピヨンその人である。 「お前達を探していて泉の声が聞こえたんで来てみれば……。泉こなたには手を出すな。そう忠告しておいた筈だが?」 そう言うとパピヨンはもう片手で、こなたを拘束していたシェリスの腕を強引に引き剥がし、ヤクザキックでシェリスを蹴り飛ばした。 人外の怪力で蹴り飛ばされたシェリスは宙を舞い地面と擦れる。 「パピ……ヨン?」 呆けたようにパピヨンを見、彼の名前を呟くこなたに対し、パピヨンはチッ、チッと指を振る。 「パピ♪ヨン♪ もっと愛を込めて」 何か言おうとするこなたを制してパピヨンはこなたの手に頭を置く。 「泉、確かに俺は人食いの化け物だ。お前が怖がるのも無理はない。だがな、今日今まででお前に見せた俺も、紛れも無く蝶人パピヨンたる俺自身の姿だ。それだけは覚えておいけ」 パピヨンはそれだけ言うと、すぐにシェリスの方に向き直る。 そんなパピヨンを見てこなたの顔に自然と笑みが浮かぶ。 今まで一緒にいた、自分が見て、接してきたパピヨンも紛れも無くパピヨン自身。それだけで、こなたには充分だった。 「さて、お前はDIOの軍門に降ったんだ。判っているんだろうな」 ヒ、とシェリスの口から短い悲鳴が漏れた。 シェリスは知っている。パピヨンという男は敵に回れば容赦しないと言う事を。 「ちょっと待っちゃくれねえか」 独歩の静止にパピヨンが立ち止まり、ジロリとドブ川の濁ったような目で独歩を睨む 「嬢ちゃんはDIOの野郎に操られているだけなんだ。だから……」 「生憎、敵は生かしておけない性質でな」 パピヨンの意見は頑として変わらない。 「どうしても、か?」 「どうしても、だ」 二人の間に一触即発の空気が流れる。 その刹那、二人の間に何かが転がりこんで来る。 「!? 伏せろォォォッ!」 独歩が叫び、パピヨンと独歩がそれぞれこなたとナギを庇うようにおおい被さる。 閃光、そして轟音。スタングレネードの光が周囲を包んだ。 「はあ……、はあ……」 スタングレネードを投げた張本人であるシェリスは大きく擦り剥いた右腕を押さえながらストリップ劇場への道をひた走る。 作戦失敗の時の為にDIOが持たせておいたスタングレネードが役に立った。 スタングレネードを投擲すると同時に近くにあった店へと侵入し、そのまま裏口から退避した。 今頃あの四人は爆音と閃光で一時行動不能になっているだろう。 その内に早くDIOと合流し、指示を仰がなければ。シェリスの心を焦燥が支配する。 そんな時だった、繁華街を跳躍し、肩で息をするDIOに遭遇したのは。 「DIO様、大丈夫ですか!?」 蒼白な表情でシェリスはDIOへと駆け寄る。DIOは約束した、彼女と劉鳳を一つにすると。 それが嘘かどうかは関係ない、今のシェリスに取ってそれは信じて当然の事なのだから。 「シェリスか、その様子では失敗したのか」 底冷えのするような声色に、シェリスは萎縮する。 「も、申し訳ありません! パピヨンに邪魔されてしまって」 「……そうか、パピヨンも来ているのか」 それだけ呟くと、DIOは思考する。 「まあいい。背に腹は変えられない、か」 DIOの呟きにシェリスが怪訝な表情を浮かべる。 「DIO様?」 「ああ、すまないな、シェリス。ちょっとばかし予定を早めよう。そう、ここらで君の願いを叶える事にする」 「え?」とシェリスが聞き返すより早く、DIOの指がシェリスの首へと突き刺さった。 「君と劉鳳が一緒になる」 DIOが酷薄な笑みを浮かべる。 DIOの一瞬の思考。 頼みにしていたシェリスの人質もパピヨンの乱入により解放された。 『ザ・ワールド』を使い距離を離したといってもたかだか一秒時を止めた程度だ、そう長くない内に鳴海に追いつかれる。 DIOは考える。シェリスの力で強化したところで、先程の戦いで更に消耗した自分ではどの程度持つのかと。 『強化』と『体力の回復』。 苦渋の決断の末、DIOが取った行動は後者だった。 「君の血と劉鳳の血、それを全てこのDIOの物にすれば君達は念願どおり一緒になれる。そして、その私が脱出すれば、それは即ち私の血肉となった君達も脱出する事ができる。違うかね?」 ズキュンズキュンとシェリスの体から血が抜かれていく。 年相応の張りのある瑞々しい美貌がまるで人生を早送りで見ているかの様に、段々と痩せこけてしわがれていく。 どこか絶頂にも似た吸血される感覚。絶頂との違いがあるとすれば、命という代価が支払われ続け、絞りカスになるということだろうか。 (私、どこで間違っちゃったんだろう……?) 薄れ行く意識の中シェリスはふと考える。 DIOと手を組むと決めた時だろうか、それとも保身の為に人殺しを辞さないと決意した時だろうか。 だが、それは過去の話だ、悔やんだ所で何も変わりはしない。 そしてもはや殆ど機能しなくなった思考能力が最後の最後で思い浮かべた最愛の人。 もはや、会う事は叶わなくなった最愛の人。 ふと、こなたが、さっきパピヨンの名を叫んだ気持ちがわかった気がした。 (ねえ……劉鳳、どこ? 会いたいよ……ねえ……) 「劉……鳳……」 呟きとともに流れた一筋の涙。 そして、シェリスの意識は完全に闇の中に沈んだ。 ――last scene:繁華街―― 「どこにいやがるDIO!」 叫びながら鳴海が駆ける。 怒りの形相のまま鳴海が駆ける。 「どこだぁ!!」 「そう叫ばずともここにいるぞ、鳴海」 繁華街の小道に出た時、不意聞こえた声の方を向く。 そこには肩にかけていたに三つのデイパックを足元に置き、先程と同様に不敵な笑みを浮かべるDIO。 そしてその足元にはボンテージに身を包んだミイラが転がっていた。 まさか。 鳴海の頬に冷たい汗が垂れる 「ご察しの通りシェリス・アジャーニだった物だ。もっとも今は」 DIOの足が上がる。 「ただのゴミだ」 グシャ、という音と共にミイラの頭部であった場所が潰れた 無慈悲に無感情に降ろされた足、潰れた頭、哄笑するDIO。 気づくと鳴海は飛び掛っていた。 「貴様ァァァァァァァッッッッッ!」 「『ザ・ワールド』! 時は止まる」 突っ込んで来る鳴海に対し、『ザ・ワールド』の能力を発動。シェリスの血を吸った事により体力も若干の余裕がある。 DIOが歩を進めるが、時を止められた鳴海はそれを認識する事はできない。 「どれ、胸を貫いてもなお生きていられるか試してやろう」 『ザ・ワールド』の丸太のように太い腕が、鳴海の右胸を貫通した。 その手を抜き放ち、横に振って鳴海の血を払う。 「そして、時は動き出す」 鳴海は、理解できなかった。 たしか、シェリスの死体の頭部を破壊された事に憤ってDIOに向かっていた筈だ。 それが今、後ろに吹き飛び、右胸から血を盛大に噴出し激突した壁にもたれかかっている。 「UUUWWWWWWRRRRRYYYYYYYYYY! どれだけ腕っ節が強くとも、貴様もこの『ザ・ワールド』の前では敵足りえんのだ鳴海! 所詮は人間! 『帝王』たるDIOの前では搾取される『奴隷』に過ぎんという事だ!」 夜の闇、月明かりに照らされたDIOが高らかに笑う。 対する鳴海は壁にもたれかかったまま動かない。 「……だが、しろがねとやらの生命力ならば生きていても不思議は無い、か」 そう言うとDIOは懐のライドルを取りだしサーベルへと形状を変える。 「貴様の首を切断し、確実に止めを刺してから、その血を頂くとしよう」 一歩一歩悠々とDIOが死に体の鳴海へと足を進める。その姿、その威風は正に絶対的強者、『帝王』の証。 対する鳴海は動こうとしても体に力が入らない、胸の傷は修復を始めたが出血量が多いのだ。 『帝王』DIOが『奴隷』のようにボロボロの姿で動くことさえままならない鳴海の前に立った。 「一つ良い事を教えてやろう。 貴様と戦う為に遠ざけた貴様の仲間は全員無事だ。厄介な事にパピヨンと一緒にな」 それを聞いて、鳴海は内心安堵するとともに何故DIOがそんな事を口にするか疑問に思った。 「何故そんな事をわざわざ言ったのか疑問に思っているな? 何、今すぐお前の後を追うのだ。知っていた方が悲しみは少ないだろう?」 それはつまり、DIOの殺人予告。 死にいく鳴海に最後の最後に最大級の絶望を刻みつけようというのだ。 (なん、だと……?) 鳴海の体に僅かだが力が篭る。 「貴様には時間をかけすぎたからな、まずはパピヨンと愚地独歩を貴様にもみせた『ザ・ワールド』の真の力で始末する。 次に泉こなたと、……シェリスから聞いた特徴からすると三千院ナギかな? その二人にゆっくりと恐怖を刻み付けて始末するとしよう」 独歩の、パピヨンの、ナギの、こなたの、それぞれの顔が浮かぶ。 もう誰もこいつには殺させない。その思いと裏腹に、体はなかなか言う事を聞いてくれない。 ギリ、と歯軋りの音がする。 鳴海が顔だけを上げ、殺気を込めてDIOを睨む。 「ふん、貴様はちょっとばかし強くなった程度の人間の分際で、このDIOに退却という『屈辱』を味あわせたのだ。その怒り、その『屈辱』に『絶望』を添えてあの世に旅立たせてやる」 「テ……メエ……!!」 「絶望と怒りに染まったいい顔だ。それが見たかった」 鋭く尖った犬歯覗かせ、ニヤリ、とDIOは笑い、ライドルを振り上げる。 「さらばだ鳴海、このDIOに逆らった事を後悔して死ね」 「ウオオオオオオオオオオオ!!」 鳴海が吼える。 そしてライドルが、振り下ろされた。 (もう、ここまでなのか) ニヤリと笑うDIOを見ながら鳴海は思う、自分はここで終わるのか。目の前の男を倒せずに終わるのか。 ――また、誰かを守れずに終わるのか。 (終われねえ……) そう、終われない。守れなかった勝に誓った、守ることができなかった自分に誓った、仲間を守ると誓った。 (絶対に終わる訳にはいかねえッ!!!) その意地が、闘志が、思いが、鳴海の体に喝を入れる。 死に体の体にふつふつと力が湧きあがる DIOのライドルを持った腕が振り上げられた。 (俺は今度こそ、守って見せる! もう誰も、俺の仲間は……) 「さらばだ鳴海、このDIOに逆らった事を後悔して死ね」 (死なせねえ!!) 「ウオオオオオオオオオオオ!!」 鳴海が吼える。 ライドルが振り下ろされる。そして、 鳴海の拳が、DIOのライドルを持っていた手を砕いた。その衝撃でライドルが後方に飛ばされる。 「何!?」 DIOの視線が思わず飛ばされたライドルを追う、その刹那、DIOの顔面に拳が炸裂した。 「GAA!!」 その拳が鳴海の物だと理解するより速く、雄たけびを上げ鳴海の拳が迫る。 正拳が。 掌打が。 肘打ちが。 裏拳が。 蹴りが。 ストリップ劇場でのDIOの拳打へのお返しかのように次々と炸裂する。 鳴海はDIOの『ザ・ワールド』の真の力も対抗策もわからない、それでも打開策はある。 攻撃は最大の防御、DIOが『何か』をするというのなら、その『何』かをさせる暇も与えないほどの速度の連撃をすればいい。 流れるような動きで次から次へと鳴海の攻撃がDIOの体に吸い込まれるようにして決まっていく。 対するDIOは波紋と似た性質を持つ『気』の篭った攻撃をまともに受け、対応できずにいた。そして、 ――崩 鳴海の渾身の崩拳がDIOの腹部に決まり、DIOが吹き飛んだ。 DIOの誤算、それは『帝王』であったこと。 余計な事を話さず、鳴海を殺していればよかった。 だが、自らが下に見る人間という名の『奴隷』にいいようにやられてしまった事が『帝王』のプライドに傷をつけてしまった。 『帝王』は慢心するが故に『奴隷』に刺された。自らを窮地へと追い込んだ。 止めを刺そうと駆ける鳴海。しかし、DIOの目から二つの何かが飛んできた。 慌てて避けようとしたが間に合わず、右肩の肉が抉り取られ、血が噴出する。 「ぐうっ!」 鳴海が何が起きたか理解するより早く、DIOが立ち上がった 「鳴海、貴様ァ……!!」 怒りに燃えるDIOと満身創痍の鳴海が向かい合う。 DIOが犬歯を剥く、鳴海が三式立ちの構えを取る。 DIOと鳴海は考える。恐らくこれが決着になると。 「恐れ入ったよ鳴海、人間風情がここまでやってくれるとは思わなかった」 「テメェはその人間風情に負けるんだ。覚悟はできたかよ」 鳴海が構える。 DIOは悠然と立っている。 風が二人を撫でる。 その時、DIOが不意に手を動かした。 手の動きにより勢い良く飛んだ血は鳴海の目へと入る。文字通り、身を削った目潰し攻撃。 「!?」 血の目潰しにより鳴海が一瞬怯む。 DIOが勝利を確信し、その顔が嘲るような笑みを浮かべた。 「どうだ! この目潰しは! 勝った! 死ねぃ!」 『ザ・ワールド』の足が鳴海を粉砕しようと迫る。 だが、この時DIOは一つだけミスをおかしていた。 プロフィールにも書いていない、加藤鳴海に関してDIOが知らない、知りようの無い情報。 ある時鳴海が形意拳の師を訪ねた時、鳴海の師は一つの試練を課した。 それは、夜の闇の中、目隠しの状態で刃物を持った複数の人間との戦い。 鳴海にとって圧倒的に不利な状況。だが、鳴海はこれをやってのけた。 師の教え通り、相手の敵の骨のきしみ、血の流れ、空気の流れを感じ、これを成し遂げたのだ。 そう、鳴海にとって視力が効かないという事は、大した事ではないのだ。 鳴海の耳が迫り来る足を察知する。 紙一重、瞬時に屈みその蹴りを避ける。 「何!?」 驚愕するDIOの顔に裏拳、 息つく暇も与えず聖ジョルジュの剣を展開、狙うはDIOの首。 「『ザ・ワール……』」 「遅ぇ!」 『ザ・ワールド』が時を止めるより早く、鳴海の聖ジョルジュの剣がDIOの首を跳ね飛ばした。 勝った。そう思った瞬間、鳴海のわき腹を何かが抉った。 鳴海の腹部から鮮血が迸る。 後編